三味線コラム-No.272 三味線の皮が破れた後の保管方法。

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。
さて今回はお客様から今は使わない三味線の皮が破れているのだが
どうしたら良いですか?
という声をいくつか頂いたのでそのことについて書きます。

三味線の皮が破れているとそのまま使わないからといってそのまま保管しておくのは
良くないと思います。

以上の画像のように三味線の胴は4枚の板を接着して胴にしています。
ちなみに我々は短い方を”みじかて”長い方を”ながて”と呼んでいます。

破れた皮をそのままに長い間保管しておりますと胴がだんだんズレてきて
胴が歪んだりしてしまいます。
そうしますと胴付け直しといいまして一度胴をばらして付け直すことになります。
そうならない方法を今日は書こうと思っています。

右側が破れた皮ですがこのようになりましたら左側のように胴の内側の皮をカッターで
くり抜いて欲しいのです。
こうしますと胴に掛かる負担が均等になりまして胴が歪むことが防げます。
皮を全部とってしまえば良いと思うかもしれませんが全部皮を取ってしまうと
今まで皮の張りで胴の4枚の板が離れないようにしていたのが張りがなくなると
胴がバラバラになる可能性があります。

皮を切る場所ですが

以上のように皮と胴を接着している所の内側に沿ってカッターでくり抜いて頂くと
長い間張り替えをしなくても保管することができます。

以上三味線は上手に保管していればまた修理して使うことができますので
上手に保管しましょうね。(^^)/

さて昨日は立春で当店も豆まきをしましたのでその画像を載せますね。(笑)
豆まき画像

三味線亀ちゃん
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