三味線コラム-No.275 黒檀もいろいろ(亀屋)

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。
東京都世田谷区も桜開花直前です。
ワクワクしている亀ちゃんです。

さて前回は黒檀の糸巻きについて書きましたが、
今回は黒檀と一言で言っても色々あるという事を
書きたいと思っております。

私たちが使う黒檀は3種類あります。
縞黒檀・本黒檀・青黒檀と私たちは言っております。
以下の画像を見てください。

なかなか画像で黒檀の木目や色具合を見せるのは難しいので少し木目や色味が出るように
強調しているのですが。

縞黒檀は家はあまり使いません。
なぜかというと柔らかいのです。あと木目が強くて滑らかに削っても時間が経つと
硬い目と柔らかい目で縮み具合が違いましてガタガタになってしまいます。

糸巻きは硬くて木目があまり目立たない方がいいとされています。

この木目が出るというのは使いようで家具などに使うと目がはっきり出て
高級感が出ますし加工もしやすいので家具には縞黒檀が向いていると聞いてます。
縞黒檀も以下のように

右側の縞黒檀は左の糸巻きより木目が出ませんし硬いのでこちらの方が我々は好みます。

本黒檀と青黒檀は画像では違いを見せるのが難しいのですが

少しコントラストを強調してみたのですが右側の糸巻きの先が少し青み(緑色)が
かかっているのが確認できるでしょうか。
こちらの青黒檀が黒檀の糸巻きの中では一番高級とされています。

硬くてあまり木目が目立ちません。
材料屋さんに聞いたのですが青黒檀の材木は細いそうで一本の材木から
あまり数が取れないそうです。ですので希少なのです。
画像でなく実際に目で見ると本黒檀と青黒檀の違いはよく分かります。
人間の目というのはすごいですね!

青黒檀は貴重になってきまして問屋さんによってはもう無いというところもあります。

最近はアフリカ黒檀というのが出回ってきておりましてこちらも硬くて良いのですが、
家みたいにヤスリで手で削るには少し苦労します。

青黒檀位の硬さがちょうど良いですね。

皆さんもお使いになっている三味線の糸巻きをじっと眺めてみるのも
良いかもしれませんよ。(^^)/

三味線亀ちゃん
https://e-kameya.com/

 

 

 

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