三味線コラム-No.281 沖縄三線と本土の三味線の比較 本体・音編。(亀屋)

こんばんは。三味線亀ちゃんです。
前回沖縄三線のお話をしましたが
今回もその続きをお話ししたいと思っております。

沖縄三線の長さですが以下のようです。

長唄の三味線と比べてみましたがかなり短いですね。
本土の三味線風にいいますと4寸5分短というところでしょうか。

持った感じ三線の方が細いと思います。
沖縄三線も色々ですのであくまでも当店で販売している
沖縄三線での話です。

形はとても似てますね。兄弟みたいですね。(^^)
本土に三味線の原型が中国→沖縄→日本(堺の港)
で渡来したというのが有力な説ですので
それも納得です。
三味線の渡来は織田信長の時代という説ですので、
織田信長、堺の港と聞くと私は大航海時代の息吹を感じます!

沖縄三線は立って弾くこともあるようですのでこの大きさなら
立って弾けますね。

もちろん違いもありまして沖縄三線にはサワリがありません。

さわりは本土で発達したようです。私は琵琶の影響かなと思っておりますが。

あと使う音(音階)が違います。
両方ともアジアで代表的な5音階なのですが

本土はよく四七(ヨナ)抜き音階といいまして
(ド・レ・ミ・ソ・ラ)を使います。

沖縄音階は同じ5音階ですが
(ド・ミ・ファ・ソ・シ)を使います。

ですので本土の三味線でも沖縄音階を使うと沖縄っぽい音になります。
お客様に教えて頂いたのですがこのような音階を『ペンタトニックスケール』
と言うそうです。

今でも沖縄三線は沖縄の方にはとても身近なようで一家に一丁はあり
人が集まると誰かが三線を引いて指笛、唄、踊りが始まるようですね。

本土の三味線音楽も昔は沖縄三線と同じ状況だったと私は思っています。
でも今では一家に一丁三味線ありませんよね〜〜

民族楽器なのにそこがとても残念だと思う亀ちゃんです。

三味線亀ちゃん
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