三味線コラム-No.295. 珍しい胴お見せします。

みなさんこんばんは♪三味線亀ちゃんです。
当店に来店くださる演奏家の方とお話ししますとこの春は忙しいとおっしゃる方が多い様に感じます。
この春は忙しくなるかも⁈と最近思ってます。

さて今回はお客様からお預かりした三味線がとても珍しかったのでご紹介します。
お預かりした三味線の胴の一面に彫り物がしてあるのです!
以下の画像参照。

これは珍しいですね。
私も初めて見たかもしれません。
丁度三味線を置いた時に観客の方に見える面に彫り物がしてあります。

ご覧になって分かるかと思いますが
細かく彫られていますのでプロの彫る方が彫ったのだと思います。
胴は花林材ですので通常の木材より硬いので更に労力に感心します。

胴の中に銘が書かれていて

「大正14年吉」と読めます。

さらに反対側に「神戸市八雲通り六丁目西谷楽器店」と書いてあります。

大正時代に神戸で作られた様ですね。

彫り物の柄が少し洋風に私には見えます。
港町神戸らしいですね。

98年前に作られた物がまだ使える状態であるというのは感慨深いものがありますね。
三味線はやはり日本の民族楽器ですね。

今回はこの胴をもらった方が棹と一緒に貰ったのですが何故か棹と胴が合っていないのです。

長い間に入れ違ってしまったのでしょうか?戦争もありましたしね。
この胴と棹を合わせて使える様にするというのが今回のご依頼です。
今回は上手く直りそうなので、させて頂きますが余りにも棹と胴が違うと出来ない場合もあります。

この三味線に付いている象牙の質は素晴らしいです。ほとんど象牙の目がありません。

三味線は硬い木で作るのでまた復活もできるのだなと思う亀ちゃんです。
しっかり復活させたいと思っております。

注)三味線をブログに掲載する事は所有者の方に許可頂いております。

三味線亀ちゃん
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亀ちゃん(亀屋邦楽器) について

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