三味線コラム-No.313. 江戸時代の三味線の胴。

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。
今日はブログ遅くなってすみません。
銀座にコンサートを聞きに行っておりまして遅くなりました。
銀座のヤマハホールで井上鑑『ラプソダイズ・アコースティック』
を聞いてきました。

二十五絃の箏と十七絃の箏も共演しておりまして良い気持ちで聞いてきました。
良い音楽を聞いたので豊かな心になっております。

さて今回は前回からの胴の裏書の件で江戸時代の裏書が出て参りました!

文政5年とあります。なんと1822年です。ペリー来航が1853年ですから
幕末が始まる31年前になります。まだ天下泰平な時代ですね。
牛三月吉日とあります。文政5年は丑年です。江戸時代はこの様に干支でも書いたのですね。

池田屋さんとありますね。どちらの池田屋さんなのでしょうか?
左下に花押の様な文字があります。
古文書の様ですね。
江戸時代は花押を入れたのでしょうか。
こちらの胴にも中央部に彫った跡があります。
少し胴に手を加えていますね。

さらに

こちらは文政3年とあります。
こちらは1820年です。先ほどの胴より2年古いですね。
隣に寅と書いてあるので私干支かと思いましたがこの年は辰年なので
下の字が読めませんがお店屋さんの名前(寅屋?)なのでしょうか。
こちらの胴も中央部に彫跡があります。
この様なやり方が当時は多かったのではないでしょうか。
明治から昭和初期ぐらいまでこの様な仕上げをよく見ます。

さすが我が国の民族楽器!古いものも残ってますね。
物持ちの良い国だな〜〜と思う亀ちゃんです。

三味線亀ちゃん
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