三味線コラム-No.252 胴掛けの寸法のお話し本題。(三味線亀ちゃん)

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。
最近ご来店のお客様に”ブログ読んでます〜〜”
とよく言われるようになりました。
“ブログを読んで亀屋さんに来ました〜〜”
なんて言われると大変嬉しいですというか感激します。
コツコツ長くブログを書いていて良かったな〜〜
と思う亀ちゃんです。

さて今回は胴掛けのお話の本題です。
前段でお話ししたように胴の大きさは千差万別で
昔ほど職人さんによって胴の寸法が意外に大きく
違うことがあります。

今の当店の扱っている代表的な胴かけは以下です。

二番というのは子供用に三味線の棹の長さが短い子供用の三味線のことです。
棹も短いので胴も小さいのです。
前回申し上げたように長唄の胴掛けより五厘大きいので五厘大の胴掛け。
一分五厘大きいので一分五厘、五分大きいと五分大の胴掛けといいます。

二番の三味線と五分大の大きさを比べますと

こんなに違います。
このように胴掛けはですねご自分の三味線がどの大きさかを知らないと
胴掛けは買うことができません。
三味線を持ってきてくださって合うのを買って頂いてもよろしいのですが
胴掛けの裏を見て頂くと大概大きさが書いてあります。

長唄の胴かけは何も書いていないこともあります。
なぜなら長唄の大きさが基準になっているので書く必要がないと
思っている胴掛け屋さんもあるのですね。

長唄の胴掛けに経木と書いてありますがこちらは昔のお弁当箱に使われていた
木がありますね。あれが経木で胴掛けの生地をかける前の芯に経木が使われているので
経木と書いています。
書いてないのはプラスチック芯の胴掛けです。
経木の方がしっかりして崩れにくいので良いのですが
最近経木も手に入りにくくなっていますのでいつまで経木の胴掛けが作れるか
心配しております。

前回の書いた長唄用より少し小さい胴に使う胴掛けですがこちらは”名古屋胴”といいます。

あまり他のお店には売っていないかもしれませんが
私的には便利だなと思っていまして長唄の胴掛けをかけると少し隙間ができる
昔の胴があるのですがその場合この名古屋胴をつけるとピタっと納まって
良い感じなのです。

少しの違いでも合う胴掛けを作るなんて繊細ですよね。
とても日本的だと思うのは私だけでしょうか。

いつまでもこの様な様々な胴掛けが作られることを祈っている亀ちゃんです。

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三味線コラム-No.251 胴掛けの寸法のお話し前段。(三味線亀ちゃん)

みなさんこんにちは。三味線亀ちゃんです。
書き込み途中のブログが載ってしまっていたようです。
申し訳ございません。完成版を載せますね。

そろそろ東京は梅が咲き始めております。
お店の近くの公園で通常ならば梅祭りが開かれるのでが
今年は中止ですので少し寂しい亀ちゃんです。

さて今回は胴掛けの寸法のお話をしようと思っております。
以前にもお話ししたとも思っておりますが
このコラムを途中から見ている方もいらっしゃるでしょうし
お稽古初めでは気づかなかった事がお稽古しているうちに
疑問が出てくることもありますので
基本的にお話が重複しても良いのかなと思っております。

今回は特殊な胴掛けをご紹介したいと思いまして胴掛けのお話を書きます。

表題に”前段”と書きましたのは胴掛けのお話をする時は
どうしても胴のお話をしないとご理解いただけないと思うからです。
ですので今回は前段として胴掛けのお話をします。

胴の大きさは長唄の胴の大きさが基本です。
その寸法ですが以下です。

胴の寸法は皮が付いている所までで測りますので
胴のカーブは寸法には関係ありません。
長い方を(ながて)といいます。これが約19.6cmです。
三味線の寸法は今でも尺貫法で表記しますのでcmで表記すると中途半端な数字になります。
短い方を(みじかて)といいます。こちらが約17.9cmです。
この長唄の胴を基準としまして小唄や民謡等の中棹の多くは長手短手が五厘大きい
五厘大(ごりんだい)という胴を使います。

代表的な胴の大きさでいいますと一分五厘大(生田地唄)・五分大(津軽)等があります。
津軽は五分も長唄より大きい胴を使うことになります。

時々ご来店くださるお客様が胴掛けを買いたいといらっしゃいますが
ご自分の三味線の寸法が分かっていないとお勧めできる胴掛けが
変わってきますので注意してくださいね。

今回お話ししたいのは昔の三味線ですとこの長唄の胴の寸法より小さい胴があるのです。
そうですね明治大正戦前昭和30年代ぐらいまででしょうかこの頃の三味線の胴は
今の長唄の三味線の胴より小さいものがあります。

このような三味線の胴ですと今の長唄用の胴掛けですとぶかぶかになってしまいます。
胴掛け紐でギュッと縛れば付くはつくのですがあまり格好が良いとは言えませんね。

しかし当店ではそのような胴の為に長唄用より小さい胴掛けをご用意しております。

この胴掛けのご紹介を次回しようと思います。(^ー^)

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雛人形飾ってます!!

皆さんこんばんは。三味線亀ちゃんです。

本日から当店のウィンドは雛人形を飾っております。
いろいろな事があっても季節は巡りますね。

当店のお客様は女性の方が多いいので楽しんでいただければと思ってます。

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オリジナルマスクを作りました。

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。
亀屋邦楽器のオリジナルマスクを作りました。
当店のテーマカラーを使ってロゴを入れました。
いかがでしょうか。(笑)

少し癒された亀ちゃんでした。

三味線亀ちゃん
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今日は節分!!

みなさんこんばんは三味線亀ちゃんです。
今日は節分!!
当店は節分しましたよ!!
明日から春ですね。

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豆まきの様子(動画)
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三味線コラム-No.250 象牙のハギ撥のハギ部分直し。(三味線亀ちゃん)

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。

今日はですね象牙のハギ撥のハギ部分の直しについて書きます。

象牙の撥には丸撥とハギ撥があります。
丸撥とは同じ象牙で作る撥のことです。
ハギ撥は先の部分は同じ象牙なのですが握る所(手元)は
象牙の材料が足りなくて他の象牙を足している(剥いでいる)ので
ハギ撥といいます。

もちろん丸撥の方がいいのですがハギ撥ですとお値段が丸撥の半分
ですので良いハギ撥はとてもお買い得です。

剥いでいる部分も手元ですので手のひらの中に入ってしまいますので
見ている方は丸撥かハギ撥か分かりません。

当店も良い材質の象牙ハギ撥は積極的にご紹介しています。

一つご注意は別の象牙を剥いでいますので長い間にハギ部分が剥がれる事があります。

象牙は湿度の変化に敏感でこのように剥ぎ部分が開いてきてしまう事がります。
このような時はご自分で付けようとはせず当店に是非お持ちください。
きれいに付け直して再生します。

ご自分でやってみてうまく付かないので当店にお持ちいただくと、このようには
綺麗に直せません。前の接着剤がどうしても付いていますのでぴったり付かないのです。
そのまま持ってきてください。

あとですねハギ撥を使っているとどうしても隙間にゴミなどが入ってハギ部分が黒く
線のようになります。

これはですねある程度避けられないのですが、
やはり弾いた後によく撥を拭く事で防げると思います。

お道具は丁寧に扱ってあげるのが一番だな〜〜
と思う亀ちゃんでした。

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新春の歌舞伎座

皆さんこんにちは。三味線亀ちゃんです。

本日銀座のお客様に伺った帰りに歌舞伎座を通りました。

青空に歌舞伎座は良く映えます。お店に帰ったら頑張って仕事をしようと思う亀ちゃんでした!

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三味線コラム-No.249 象牙の撥の型直し。(三味線亀ちゃん)

皆さん明けましておめでとうございます!三味線亀ちゃんです。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今回は大きな象牙撥を小さく形を直して使えるようにするという
作業をご紹介したいと思います。

時々大きな撥を小さくして使いたいとお話を頂いたり、
中古の撥を小さくするといい撥になるので撥の形を変える事があります。

今回は丸撥(一本の象牙で作った撥)でご説明しますね。

上記の象牙の40匁相当の丸撥を右側の25匁の木撥ぐらいの大きさにしようと言う例です。

木撥を象牙の撥に重ねてみたのですが全体の長さが長いのと
撥を持つあたりから上の脇の部分を削ります。
長さはですね切らないこともあります。
全体のバランスが切ることで崩れて悪くなる場合があるので
一度お尻を切らないで使って頂いて使いにくければ
切るようなこともあります。切るのはいつでもできますから。

脇は削りますね脇にカーブがつかないと撥にしなりが出ませんので
これは削ります。


このように象牙の撥の持つところ(手元)が大きい撥は厚いので
このままではにぎりにくいのでこちらも厚みを削って直します。
この時はにですね撥のお尻の部分を削りすぎるとバランスが崩れて
弾きにくい撥になるのである程度お尻の部分は大きめにします。
握る手元は細くお尻は太めにです。
結構お尻の大きさは弾きやすさのためには重要です。

後はですね昔の撥は先が薄い場合がほとんどですのでこのように開きが大きい
撥の場合は開きが短くなりすぎない程度で先を削ります。
そうしますと撥に厚みが出て今でも使える撥になる事もあります。
厚みが出るかどうかは撥によって違いますので削る前にどれくらいまで先を
削るかよく観察します。
あまり厚くならない場合は使う方とよくお話しして納得していただける
範囲で厚みを出します。
この厚みの出し方(しなりの出し方)がお店の腕の見せ所ですね。

左側は木撥の25匁程度に直した象牙の撥です。
こちらの撥も右側の撥のように飴色でしたが
削ると結構新しい撥のように白くなります。
どれ位白くなるかはその飴色がどれ位奥まで染み込んでいるかによって
ですのである程度やってみなければわからないのですが。
5年以下ぐらいの染みですと元通りに白くなるケースが多いいです。

象牙は硬いですので削るのは大変で磨いてきれいにするまで
時間がかかるのですが、きれいに撥が蘇ると、とても嬉しい瞬間です。

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今年もお世話になりました。2020年

皆さんこんばんは。三味線亀ちゃんです。
今年最後のブログです。

2020年は本日12月28日(月)で最後です。
今年はおそらく歴史の教科書に載るような年だと思います。

私もマスクをして道を歩いていると何かSF映画を見ているような
感覚に襲われるることがありました。

春には東京に非常事態宣言がでましてどうなる事かと
不安に襲われる日々でした。

秋になりお稽古が再開されてきますと
皆さんが当店にご来店頂く事が多くなりました。

秋はそれなりに忙しくさせて頂きました。
ご来店くださったり電話やメールでご注文くださる
皆様方には感謝の言葉もございません。

どんな時でも音楽は必要なんだな〜
と思う一年でした。

来年はきっと良い年になると思いますので
皆様のご来店を心よりお待ちしております。

新年は2021年1月6日(水)より営業いたします。
来年から営業時間が9:30〜18:00に変更になります。
(休業日は日曜祝日です。)

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三味線コラム-No.248 天神金物の角度について。(三味線亀ちゃん)

みなさんこんばんは。 三味線亀ちゃんです。

さて今年最後のブログです。
ブログを読んでくださった皆さんには
このような時に大変ありがたく思っております。

私はあえて今年は新型コロナの件には触れずにおりました。
みなさんが私のブログを読んで少しでも現状を忘れてくださったり
三味線を弾いて楽しんでくれて頂けたらこんなに嬉しいことはないな
と思いながらブログを書いておりました。

みなさんが元気になれるように書きますね。

もちろん三味線の話なのですが(笑)
糸巻きが入っている金属の部分を天神金物と言いますが
これは三味線に接着して付けているのでたまにとれてしまうことがあります。
これをご自分で付けてしまう方がいらっしゃるのですが
うまくできない事があります。

これはですね金物に角度がついている事をお分かりになって頂きたいのです。
糸巻きは二の糸巻きは三味線に対して水平ですが
一と三糸巻きは角度がついています。

ですので金物が三味線に隙間がなく付く為には一と三の金物は角度を付けなければいけません。

金物はこのように楽器屋さんにきます。

二の糸巻きの金物はまっすぐです。

一と三糸巻きには角度がついています。

画像では分かりにくいかもしれませんが一と三金物の角度も違います。
ですので角度を合わせて三味線位付けないとうまく付きません。

ご自分で付けるときはこの角度に気をつけながら付けてくださいね。
上手く付かなくても当店に持ってきていただければ上手く付けますよ。

金物がなくなってしまったという方もよくいらっしゃいますが
その時はお安くやる場合家の古い金物を付けます。

家は金物は捨てないでとってありまして
たくさん古い金物がありますので大概あう金物が見つかります。

でも最近菊座の金物

は今作っていませんので菊座の金物は使ってしまっているので
少なくなっています。
菊の形の所は飾りで特に必要ではないのですが
やはり格好というものがありますのでなかなか苦労します。

金物は大きく分けて三種類ありまして

このような金物のサイズに気にしながら金物を選んでいます。
前より大きい金物を選んでしまうと糸巻きを合わせる時に
上手く合わずに糸巻きが短くなってしまいます。

以上金物と言ってもなかなか奥深いものがあります。

さて今年のブログは終わりです。

来年は1月14日(木)からブログ始めたいと思っています。

当店亀屋邦楽器は12/29~1/5までお正月休みです。
来年から営業時間を9:30~18:00にさせて頂きます。

来年は集まって皆さんで三味線を弾けたらこんなに良い事はないなと
思っている三味線亀ちゃんです。

三味線亀ちゃん
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