三味線コラム-No.271 今年も亀ちゃんブログよろしくお願いします!

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。
本年初めてのブログです!
今年もよろしくお願いします。

この亀ちゃんブログも2013年3月から始めていますので
まもなく丸9年になります。自分で驚いております。(笑)

これだけ書いていますとコメントがダブっていることもあると思いますが
そこは温かい目で見てください。(^^)/
私は重なってもいいと思ってます。最近始めた方もいらっしゃるでしょうし
以前の文章をコピペしているわけではなく今の私の思ったことを書いているので
私の理解も深まっていると思いますので少しづつ変わっていると思いますので
みなさんぜひ色々なブログを見て参考にしてください。

亀屋のルーツについて書いているところもありますのでぜひ探して読んでください。

さて今年一発目は仮継についてです。
仮継を無くされた方や三つ折れカバンに入れたいので仮継を作る方がいます。
三味線の仮継は完成品があるものではなく一つ一つ手作りで作っていきます。
他の仮継が合うことはまずありません。

画像のような一本の朴(ほう)の木から作っていきます。
これが結構手間がかかりまして三味線に合うようにホゾを作ったり
溝を作ったりします。

使う道具も朴の木は三味線に使う唐木より柔らかいので刃先の付け方も違いますので
仮継用の道具を使います。

日本人らしく一本の同じ朴の木で作っていきます。
同じでなくてもいいと思うのですがここら辺が日本人らしいなと亀ちゃんは感じます。

仮継を作るとお値段が結構しますが手間を考えるとお安くやっています。
ご理解いただければと思います。

昔はですね高い三味線には朴の木でなくアララギという木を使ったりしていました。
木目が綺麗に出て色味も高級感があります。一位(いちい)の木とも呼びます。

ご覧のように木目の出方や色が違いますよね。
アララギで作った仮継は高級三味線を作る職人が作っていますので
出来も素晴らしく凝ったつくりのもあります。

みなさんも機会があったらぜひご覧ください。
通常の仮継より色が赤っぽいのでわかると思います。

追伸ですが今年からブログの更新日を金曜日(2週間ごとに更新)にさせていただければと思います。

今日は大寒ですが今の時期は三味線が一番いい音が出ますので
みなさん練習してくださいね!

三味線亀ちゃん
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本年もありがとうございました!

こんばんは。三味線亀ちゃんです。

当店亀屋邦楽器も本日12/28(火)で令和3年の営業を終了いたしました。
皆様には大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

今年もコロナ禍の中苦労いたしましたが11月頃からコロナ禍も収まり始め
演奏会やおさらい会が再開されてきました。
12月になりますと演奏会も盛んになり演奏会場も連日予約で埋まっていた様です。

このままの状態が続けば来春は通常通り演奏会やおさらい会ができればと願っております。
皆様が活動してくださらないと当店も忙しくならないとここ数年痛感しております。

来年度はぜひお三味線をたくさん楽しんでくださいね。(^^)
何か三味線の事で困った事がありましたらぜひ亀屋にご相談ください。

新年は1月6日(木)9:30より営業いたします。

三味線亀ちゃん
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三味線コラム-No.270 民謡と津軽のべっこう撥比べてみました。

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。
今年の亀ちゃんブログも今年最後になりました。
ご愛読頂いた方には感謝しかありません。
ありがとうございました(^^)/

さて今回は民謡と津軽のべっこう撥を比べてみましょうというブログです。

持つ所(手元)はどちらもプラスチックです。
色が違うのは手元を使っているメーカーが違うからです。

一目瞭然ですね津軽のべっこう撥は短くて全体的に小振です。

開きも結構違います。

どちらもいい鼈甲がついていますね。
鼈甲もいま輸入が難しいので値段が上がってきています。

津軽三味線も大きくいうと民謡三味線の中の青森の津軽地方の民謡です。
最近は独自に発展して津軽三味線として新しいカテゴリーになってきています。

通常民謡はご存知の様に唄の方の伴奏が多いいので
あまり早く弾くことがありませんので撥の重さを感じながら
撥を糸に落とします。

逆に津軽は曲が早い場合が多いいので撥が小さくないと
弾ききれません。

さらに形状が違います。

津軽のべっこう撥は地唄(津山)撥の様に鼈甲とプラスチックの手元の部分が
カーブしていています。

これはですね私が思いますにしなりが欲しいのだと思います。
地唄の方も撥にしなりを求めますので私はそう思います。

この様に三味線の撥は弾くジャンルによって撥の形状が千差万別です。
面白いですね。
一つの弦楽器に対してこれほど道具が多種多様なのは珍しいのではないかなと
私は思っております。

日本人のキメの細かさを感じる亀ちゃんです。

さて来年令和4年は1月20日(木)新年初ブログ投稿予定です。
楽しみに待っていてくださいね〜〜〜〜

三味線亀ちゃん
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三味線コラム-No.269 ヤスリがありません!

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。

今年は12月に演奏会が多いい様です。
秋がコロナ禍でなかなかできなかったので
11月12月に演奏会が集中している様です。

当店も12月になると仕事が無くなってくるのですが
今年は忙しくさせて頂いてありがたいです。

さて今回は私達が使っているヤスリが売ってないんです。
私たちが使うのは木工用のヤスリなのですが
最近あまり木工用は使わない様で金属用のヤスリしか
調べてもないんですよ。

こちらのヤスリなのですが

8インチという長さの木工用シャリトクサやすりなのですが
少し前まで東京の手打ちで作っている職人さんから買っていたのですが
その方が高齢でやめてしまいました。

そうしますと無いんですね。
最近は木材は手で削らないのでしょうか手に入らなくなってしまいました。

こちらがシャリ目と言って棹や糸巻きを荒削りする時に使います。

こちらがトクサ目で細かく削る時に使います。
目が細かいので仕上げに使います。
まあこの後細かい紙やすりなどでもっと細かく仕上げていくのですが
金属のヤスリなので全く使えないことはないのですが、
切れ味が悪くなると仕事が遅くなっちゃうんですよね。

現在色々探しているのですが今のところ見つかっていません。
今使っているのを大事に使っています。

三味線亀ちゃん
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ブログの更新は来週にします。

こんばんは。三味線亀ちゃんです。

みなさんにお知らせです。いつも亀ちゃんブログを見ていただいてありがとうございます。

連絡が遅くなってしまったのですが昨日ブログ更新する予定でしたが
おかげさまでお店が忙しく更新を来週12/2(木)にさせて頂きます。

見てくださっている方には申し訳ないのですがよろしくお願いいたします。

寒くなってきましたので皆さんお体ご自愛ください。

三味線亀ちゃん
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三味線コラム-No.268 三味線の修理の実例。

みなさんこんばんは。 三味線亀ちゃんです。
今月ぐらいから演奏会やおさらい会が本格的に再開してきているようです。
これが続いてくれると良いな〜〜〜と思う亀ちゃんです。

さて今回は三味線の修理をしましたので三味線は大概修理で直るということを
お知らせしようと思いましてお客様の許可をいただきまして
実際にした三味線の修理について書きます。

お預かりした時の三味線が以下の画像です。
象牙の糸巻きが折れてしまっています。中木がとれてしまっていてこちらは壊れているわけではなく取れてしまっています。


これはどちらかというと良い事で中木がとれる事で他が壊れるのを防いでいます。
中木がとれることは必ずしも悪い事ではありません。

今回の一番の修理は中棹が二つに割れてしまっています。

こちらのお客様はご自分で糊をつけて直して下さっていたのですが、
できれば壊れた状態で当店に持ってきて頂けますと綺麗に直ります。

今回はつけた中棹を一度上記のようにとりまして糊をなるべくとってから
付け直しました。
糊がない方がより綺麗に接着ができます。

すぐに直したいというお気持ちは痛いほど分かりますが三味線は壊れましたら
なるべくその状態のまま当店には持ってきてください。

象牙の糸巻きは壊れて象牙の部分を新しく作りまして手元とジョイントします。
このやり方ですと象牙の手元は今のままで使えますので他の糸巻きと違和感なく使えます。

中木は付け直します。

中棹は付け直しまして綺麗に磨きます。
修理後ですが以下のようになりました。

画像では修理箇所が分からないぐらいに直してあります。
接着してから磨き直しますと綺麗に直ります。
ご自分ではなかなか磨きまでできませんのでやはり楽器屋さんに直しは依頼した方がいいですよ。
紅木の三味線ならば諦めないで修理に出した方が大概買い替えるより安く直ります。
使っていた三味線は思い入れもありますし。

以上のように三味線繋げまして納品いたしました。

三味線は壊れても大概パーツパーツで直りますので壊れても諦めず当店にご相談ください。
修理はお持ち込みいただければ見積もりも無料でいたします。(^^)/

三味線亀ちゃん
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三味線コラム-No.267 亀屋ちゃんは邦楽の啓蒙活動もしてます。

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。
さて今日は当店は邦楽の啓蒙活動もしているのですが
それについてちょっと話します。

今月10月にご近所の恵泉女学園さんにご協力いただきまして
中学一年生の生徒さんに箏(こと)の体験授業を行いました。

恵泉女学園さんは20年位三味線を授業に取り入れていただいて
お付き合いしていますが今回は箏の先生をお招きして
当店主催で体験授業をして頂きました。

若者はさすがですね覚えるのが早い!
すぐに弾けるようになりました!

もちろんご指導の先生のおかげであります。

私もお手伝いしたのですが楽しい!と言ってくれていた生徒さんもいまして
大変楽しくさせて頂きました。

若い時に体験したことは忘れませんから将来邦楽器を習うきっかけになると
いいなと思う亀ちゃんでした。

ちなみに画像の立っている生徒さんは立たされているのではなく
模範演奏が見にくいので立って観ているだけです。(笑)

さて私”箏”と書きましたがみなさん”琴”では?
と思ったと思いますが。

正確には13弦の楽器は箏が正しい表記です。
琴は一絃琴等の絃を押さえて音程を変えて弾く楽器のことを言います。

昔は私どもも琴としておりましたが最近は”箏”表記が多くなってきました。
音楽の教科書でも箏と表記しております。

みなさん覚えておいてくださいね〜〜〜

三味線亀ちゃん
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新橋演舞場に行って来ました。

皆さんこんにちは。三味線亀ちゃんです。

今日午前中新橋演舞場に東おどりを観に行きました。

新橋芸者さん達のおどりや三味線鳴り物を拝見しました。

今回は映像が主でしたが最後に口上と総踊りが拝見出来ました。

来年は通常の東おどりが出来ると良いなと思った亀ちゃんでした。

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三味線コラム-No.266 民謡鼈甲撥と津軽鼈甲撥の違いの件。

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。

東京も10月に入り演奏会が開かれるようになりました。
このまま秋の演奏会が順調に開催されると良いな〜〜
と思っている亀ちゃんです。

さて今回は鼈甲撥のお話です。

民謡の鼈甲撥と津軽の鼈甲撥は一見似ていますので
違いを少しお話ししようかなと思っております。

手元はどちらもプラスチックです。プラスチックの質が違うので色が違うだけです。
民謡撥の方が長さが長いですし撥先の幅が広いです。
理由は民謡の方が曲がゆっくりなので早く弾く必要がなく撥の重さを利用して
弾きますので撥が大ぶりになっています。

津軽撥は弾く曲が早い場合が多いいので早く振れるように小ぶりになっています。
並べてみるとよく分かりますね。

撥を横から見ますと津軽撥は矢印の部分がえぐれているような作りをしています。
地唄の撥も津軽撥のような作りになっています。

鼈甲撥は以上のようにプラスチックの手元にハの字にして接着しているので、
鼈甲部分をとって新しい鼈甲の先を付け直す事ができます。

撥先を取り替えることで新しい撥に生まれ変わります。

鼈甲は熱を加えると柔らかくなり接着剤がなくても接着もできますので昔から
日本人に愛用されている材料です。

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三味線コラム-No.265 駒の糸道の件。

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。

最近このブログを見ていると言ってくださる方が
いらっしゃいます。
亀ちゃんすごく嬉しいのですが慣れてないので
どう反応していいか分からない時があります。(恥)
もし反応がなかったら私とても喜んでいるので
ご理解ください。(笑)

さて今日は駒の糸道について書きます。
三味線の駒には必ず糸をのせる為に溝(糸道)がついています。

この糸道の幅は真ん中の2の糸道から通常は4分と決まっているのですが
これはあくまで目安で例えばプロの演奏家の場合糸道を付けずに
お渡しすることがあります。

なぜかというと糸道の幅や深さは好みがあるので少し狭かったり広かったり溝が浅かったり深かったり好みがあります。

ですのでプロの演奏家の方の中には自分でこの糸道を付けるという方が結構いらっしゃいます。

演奏家のタッチというのは繊細だなと思います。

糸道は浅い方がいいと言われておりますが当店が付けるときは始めたばかりの方もいらっしゃるので糸が弾いていて外れてしまわない様にわざと少し深めに付けています。

もし浅い糸道がご希望の場合は遠慮なくおっしゃってください。
そして1の糸は太いので少し太めに3の糸は浅く付けております。

駒の糸道は糸と擦れていずれ深くなるので浅目がいい様に思います。

あと津軽の竹駒の様に糸がのっかる部分に象牙や舎利等が付いている駒もあります。
この場合下の竹まで糸道が行かない様に気をつけながら付けます。

下の竹までいってしまうとのっている白い部分の象牙とか舎利が折れてしまうことがあります。
みなさんもご自分で付けるときはご注意ください。

当店では溝を付けた後に使用後の三味線の糸に溝をのせて少ししごいて
馴染ませています。2の糸ぐらいが太さ的にちょうどいい様に亀ちゃんは思います。

以上糸道を付けるにも色々考えながらやっております!
というお話しでした。

三味線亀ちゃん
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